診療一口メモ
ニキビ治療に満足していますか?
ニキビといえば赤いプツプツを思い浮かべると思いますが、これは、毛穴が固くなって皮脂がたまった状態である面館(コメド)の中でニキビ菌が繁殖し、炎症を起こしたものです。
すなわち、コメドが起点となって、赤いニキビに進展していきます。抗菌薬で赤いニキビを治しても、ニキビ菌の繁殖していないコメドの状態には効果はありません。
つまり、コメドを治さないと、新しく赤いニキビができてしまいます。
従来のニキビ治療は抗菌薬が主体でしたが、近年、コメドに対しても有効性のある薬が登場し、ニキビ治療は大きく変わりました。これらの薬でコメドを治し、塗り続けることによって予防していくことも可能です。
ただ、副作用としてヒリヒリしたり赤くなったりといった刺激症状が起こることがありますので、受診時に十分な説明を受けて理解していただく必要があります。
保護者の方が思春期だった頃とは、使う薬も使用法も異なります。満足のいく治療のためには、発症早期から医療機関で適切な治療を開始することが大切です。
そのためには保護者の方にも最新治療について知っていただくことが大切です。思春期だからとあきらめずに、医療機関を受診して、どうすれば満足のいく状態にできるか一緒に考えていきましょう。
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岡山市医師会“診療一口メモ”係